相談内容

夕刻、市内観光からホテルに戻る際、ホテル手前で政府抗議デモと向かい合う機動隊員にタクシーを停められ、道路封鎖の為、即座にタクシーから降ろされた。デモを見学している群衆に囲まれたが、暴力的な雰囲気は感じられなかった。距離が近かったため、注意しながらホテルまで歩いていくことにした。ホテルに近づくと、正面入口にいたスタッフにホテル裏手口に誘導され、今は客室から連絡している。今後どうしたら良いだろうか。ここより安全なホテルを新たに手配してもらうことは可能なのだろうか。

対応結果

【手配内容】
・コールセンター日本語スタッフによる対応（入電）

【所要時間】
・初入電後から約2時間

【料金】
・無料：コールセンター契約内にて対応。

TASKALコールセンタースタッフの初期対応

• 緊急度
• と判断

コールセンタースタッフの初期対応についてはこちら

当社顧問危機管理アドバイザーの事後見解・確認

【見解】
中南米は反政府デモが頻繁に行われる為、外でデモに遭遇した場合はまず自身の身を守ることを第一に考え、現場から離れるべきである。デモの状況は流動的であると考えられるため、最悪の事態も想定した今後のシミュレーションは必要である。
コールセンター側ではデモ情報（内容、実施エリアなど）や在メキシコ日本国大使館の連絡先を確認し、相談者へのサポートを行う必要がある。また、相談者が別ホテルの手配をご希望された際は、徒歩での移動は避け、ホテルや旅行会社の送迎サービスを利用するよう助言する。加えて、現地での援助依頼がある場合については、TASKAL現地駆付けパートナーへの連絡もあわせて行う。

【確認】
(1) 該当デモの詳細について確認を行ったか。
(2) 別ホテルの手配をご希望される場合、追加費用がかかる旨をお伝えしたか。
(3) 新たなホテルへのご移動時には、ホテルや旅行会社が手配する安全な車両をご利用いただく旨をお伝えしたか。

TASKALコールセンタースタッフからのコメント

(1) 相談者は当時、状況を把握できていなかった。弊社にて現地情報を確認したところ、憲法改正に関する抗議デモのようだった。活動場所も特定できたので相談者へ情報共有を行った。
(2) 今回の事案では、一部又は全額費用が発生することを口頭でお伝えした。ご同意いただけたため、弊社で現場から離れたホテルを手配した。
(3) 移動時は十分に周囲の安全を確認した上で、通常のタクシーではなく、ホテルや旅行代理店が手配した車両を利用するようにアドバイスを行った。