
| 国 | : | アラブ首長国連邦 |
|---|---|---|
| 都市 | : | ドバイ |
| 日時 | : | 日本時間 日曜日 昼 |
アメリカおよびイスラエルによるイランを標的とした軍事攻撃に伴い、中東各地においてイランによる反撃が発生している状況であった。
このような状況下で、ソコカラカエス契約顧客の人事担当者より、自社ドバイ駐在員および帯同家族を第三国へ退避、または日本へ緊急帰国させるための安全な国外退避手配の依頼があった。
【手配内容】
・第三国発の航空券の緊急発券
・第三国までの陸路を移動するためのバス手配
・第三国空港までの到着をサポートする現地人オペレーター手配【所要時間】
24時間以上【料金】
ソコカラカエスを含む危機管理包括契約内でのサポート
【見解】
今回の軍事攻撃の影響は中東域全域に及んでおり、攻撃開始から約1か月が経過した現在も、事態収束の見通しは不透明である。
また、今回の攻撃により、日本人旅行客においても乗り継ぎ地から出国できない、または旅行先から帰国できないケースが多発した。
天候や航空会社事由の欠航と異なり、戦争による空港・空域封鎖は、運航再開の見通しが立たない状況となるため、航空会社による代替便やホテル手配による対応は現実的ではない。このような状況下においては、安全性を確保した上で隣国へ陸路移動した上での退避が、現実的かつ有効な対応となる。【確認】
・初動段階において、現地情勢に関する情報を迅速に収集・把握できていたか。
・収集した情報に基づき、退避方針の判断および意思決定を適時に行えていたか。
・意思決定後、速やかに具体的な退避行動(手配・移動)へ移行できていたか。
・手配と並行し、現地スタッフとの連携および状況把握を継続的に実施できていたか。
・近隣諸国の空港閉鎖状況も踏まえ、実行可能性の高い移動手段を選択できていたか。
・事前に策定していた退避優先順位等の対応方針(ソコカラカエスの枠組み)が、実際の現場対応において有効に機能したか。
直近のアメリカとイランの緊張関係を踏まえ、空港閉鎖やフライト停止の可能性を想定し、現地情勢に関する情報収集を継続的に実施していた。これにより、航空便の不確実性が高まることを前提に、陸路で周辺国へ移動した上で航空機を利用する退避方針を早期に検討・決定した。
また、日本政府(外務省)によるチャーター便の運航可能性も想定されたものの、運航時期・対象者・搭乗可否が不確定である点に加え、当該地域における情勢悪化リスクおよび滞在継続に伴う安全リスクを総合的に勘案し、公的支援を待たず、自費での追加コストが発生する前提であっても、退避の確実性および迅速性を優先したいとの企業の意思を尊重した手配を行った。
実際にドーハやアブダビ、カタール発のフライトは相次いでキャンセルとなり、事実上運航停止の状況となったが、事前に代替ルートを想定していたことで、速やかに具体的な退避手配へ移行することができた。
この段階で運航が確認できた近隣国としてオマーンが候補となり、マスカット空港までの陸路移動を前提とした退避計画を策定した。退避実行時には、現地スタッフとリアルタイムで連携しつつ、GPSを用いた位置情報のモニタリングを行い、移動状況および安全性の継続的な把握に努めた。
また、事前に退避優先順位等の対応方針は整理されていたものの、現地における個別事情(帯同家族の状況や現場職員への配慮等)により、一律の優先順位をそのまま適用することが難しい場面もあった。このため、当初の枠組みを踏まえつつも、現場状況に応じた柔軟な判断を行い、実効性を重視した対応を実施した。
これらの対応の結果、駐在員及び帯同家族はオマーン国内ホテルへ到着した後、マスカット空港から出発し、無事日本帰国ができた。なお、本件退避は日本政府によるチャーター便運航に先行して実施されており、結果として約4日早い退避完了となった。